バークシャー・ハザウェイのビデオ年次総会にてのバフェットの発言
ウォーレン・バフェットが語った今後の経済と投資ついて
投資の神様と言われるウォーレン・バフェットが率いる持ち株投資会社、バークシャー・ハザウェイの年次総会(先週末開催)は今年はビデオ形式となった。
以下、バフェットの発言のなかでも重要と思われるものを管理人が解釈のうえ、コメントと共に記します。
1.経済の短期的な先行き、何が起こるか、どうなるかはわからない。
短期的に何が起こるかは分からないと言っています。
ただし、長期的なアメリカの成長は間違いないので、アメリカ株に投資していく。
アメリカの南北戦争や、「スペイン風邪(実際はアメリカ発)」などの歴史的事件と比較して、それほどのインパクトは無いとの主張。
特に過去の100年の歴史を振り返り、アメリカ株のパフォーマンスは債券などを大きく上回ってきた。。。。
→ 地球全体の人口も今世紀には横ばいになりますし、アジアでも人口増加に陰りが見えてきています。管理人の考えでは、人口動態の影響は極めて大きいので、経済が好き勝手に成長出来た過去100年の延長で考えるのは危険だと思っています。
また、今は何もかもがレバレッジがかかっており、異常に複雑な社会と経済システムが膨大に膨れ上がった政府債務とともに絡みついていて、昔ののんびりした状況とは違うと思うのですよね。だから、死亡率が1%にも達しないような感染症でさえもこんなにパニックになるわけです。
2.航空会社を売った。
デルタ航空をはじめとする4つのエアライン株を売却。飛行機が余り、ビジネスに大きな影響があると予想。「80%の量の飛行機でも多すぎるかも知れない」というのはかなりの恐怖ですね。
→ 統合など起きるかも知れないですね。しかし、人間の習性として旅行は重要な娯楽として残りますので、決してエアラインが無くなるわけではないですね。今はエアラインへの投資の時ではないということですね。
3.石油会社
原油の在庫がはけるのに時間がかかる。
経営に大きな影響があり、債務の問題がある。
→ 中東で戦争が起きなければ、ですが。誰も何かの価格を予想することは出来ないので、必ず石油会社のパフォーマンスが悪いと予想できるわけではありません。
4.株価ではなく、ビジネスを買う、その会社がつくる製品やサービスに着目して買うべき
つまり株価の評価が非常に難しい状況ということですね。
直接の言及はありませんが、一番大事なことは、今はまだ投資の時ではないかもしれないということですね。